■Canon PowerShot S95 インプレッション・レビュー
過去のCanonコンデジ高級機、Sシリーズ2作目
はたまたコンデジの紹介と雑感。
Canonの高級コンデジSシリーズの「S95」だ。
SシリーズではS90に続き、第2作目にあたる。
まずはギャラリーから。
画像はGRD3で撮影。
(JPEG撮って出し)
斜め正面から。
高級機としてはかなり小さく仕上げてきた感じだ。
Canonのロゴは高級機らしくモールド(彫り)にインク流し込みになっている。
なお、左側に写っているグリップは汎用品を後付けしたものだ。
背面。
液晶は3インチを採用している。
ボタン類はしっかりしていてとても押しやすい。
軍艦部。
左にポップアップ式のフラッシュがある。
カスタム設定のダイヤルは1つだ。
機種名の下に「IMAGE STABILIZER」の文字があるように、手ぶれ補正機構を搭載している。
レンズを繰り出したところ。
レンズは2段式となっている。
その根元にはコントロールリングが備わっている。
底面。
日本製だ。
電池蓋もしっかりした造りとなっている。
以下は作例(JPEG撮って出し)。
16時ごろに3枚撮影した。
pros
1. 起動速度とレスポンス
起動は1秒前後と大変速い。
AFはGRD3やGRとまではいかないが、遅いと感じることはあまりない。
各種メニュー操作は大変スムーズである。
2. 手ぶれ補正
この時代のコンデジとしてはかなり強力だと感じた。
シャッター押下時の手ぶれも見事に防げている。
「ハイブリッドIS」といい、前代のS90で対応していた角度ブレのみならず、新たにシフトブレにも対応している。
3. 明るいレンズ
ワイ端解放F値2.0という明るいレンズも、S90に引き続き搭載されている。
4. バッテリーパックの使いまわし
前代のS90から変わらず「NB-6L」を採用。
このバッテリーパックは長寿で、Canon製コンデジでも長い間使われてきたものだ。
ロワジャパン製などの互換品も大変安く手に入る。
5. コントロールリング
コントロールリングには、露出補正やステップズームなどの、好きな機能を割り当てることができる。
cons
1. デザイン
個人的にこういったスリムなデザインも一切嫌いではないのだが、実用上の支障が1つある。
グリップがないことだ。
スクエア型にこんもり感をプラスしただけの、のっぺりした筐体だと、どうしてもホールド感に欠ける。
筆者は別売りの汎用グリップを張り付けて改善した。
まとめなど
総評としてほとんど不満のない優等生といった感じだ。
画質も、当時のイメージセンサー(CCD)で、色のノリやディティールの再現がとても良い。
非常に人気の高かった機種で、発売当時は諭吉さん4人と野口さん数人出勤レベル、中古市場でも諭吉さん3人と樋口さん1人出勤レベルほどで、大不況の中でもしばらくしたとて、なかなか値下がりしなかったという。
現在では7500円くらいで買えてしまうので、興味があればこの名機を手に取ってもらうのも良いだろう。
では今回はこの辺で。