■RICOH GXR インプレッション・レビュー


世にも珍しいユニット交換式カメラ

今回もコンデジの紹介と雑感。
RICOHのレンズ「ユニット」交換式カメラの「GXR」だ。
その名と見た目の通り、レンズや撮像素子を含むユニットを交換できる。
ホコリなどを気にせずレンズ交換が出来ると謳っていた。
筆者所有のユニットはRICOH銘のS10というもの。
まずはギャラリーから。
画像はGRD3で撮影。
(JPEG撮って出し)
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斜め正面から。
かなりガッチリとした筐体で、マグネシウム合金製だ。

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背面。
画面は3インチで、ボタン類の配置も良い。

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ダイヤル部。
本機にもGRシリーズと同じくロック機構がついている。
MY設定が3つあるのも引き続きの特徴だ。

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レンズを繰り出したところ。 純正のオートレンズキャップ(LC-2)を装着している。

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レンズユニットを取り外したところ。 剛性のある造りで、大変しっかりしている。

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底面。
レンズユニットはタイ製、本体が中国製だ。

以下は作例(JPEG撮って出し)。
日中に3枚撮影した。
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pros

 1.造りの良さ

各部のつくりが非常に緻密で、程よい重量もあり、使っていてとても安心感がある。
グリップも大変握りやすい。

 2. その興味深いメカニズム

レンズユニット交換式という、他にめったに類を見ないその造りが、ガジェット好きとしては所有欲を刺激される。
剥きだしている部分は接続端子のみなので、チリ・ホコリなどにも強い。
なお、ユニットはすべて合わせて5種類が発売されている。

 3. 光学式手ぶれ補正あり

筆者所有のレンズユニットS10に関しては、光学式の手ぶれ補正機構を搭載している。
GRシリーズには基本的になかった部分なので、良いと思う。

 4. マクロ性能

ワーキングディスタンス1cmまで寄れるので、重宝する。

cons

 1. レンズユニットの価格

本機のレンズユニットは、レンズのみならず撮像素子等もまとめたものになっているため、ユニットが本体と言っても良いほど、価格が高いのが難点だ。
2019年現在、中古でもかなりの値段で取引されている。
APS-Cサイズの撮像素子を搭載したレンズユニットも発売されており、高価ではあるが写りはよいようだ。

 2. AF速度

S10に関しては、お世辞にも速いとは言えない。
GRD3に比べてもかなり遅いが、筆者はゆっくり撮影することが多いので、個人的には特に大きな問題ではない。

 3. 専用バッテリーパック

GRシリーズのDB-65ではなく、DB-90という型番で大型化しており、GRシリーズとの互換性はない。

まとめなど

総評として、ユニット交換式カメラという奇抜な発想のもと開発されたものにしては、出来も結構よく、実用にも及第点と言える。
操作レスポンスは軽快で「ああ、これもRICOH機なんだな」と感じさせられる。
では今回はこの辺で。

Written on April 10, 2019