■Canon PowerShot G7X インプレッション・レビュー


 

PowerShotのフラッグシップ Gシリーズ

今回もカメラのレビューと雑感。
Canonのフラッグシップコンデジの「G7X」だ。
まずはギャラリーから。
画像はEOS M2で撮影。
(JPEG撮って出し)
G7X001
斜め正面から。
精悍なデザインだ。
レンズが大口径で、沈胴式ではあるが数mm突出している。
(本機は「Japan Hobby Tool G7X 張り革キット EOSタイプ」でデコレーションしている)

G7X002
チルト式液晶を備えており、上180度の傾斜が可能だ。
ポップアップストロボも付いている。

G7X003
背面。
ボタン類も出っ張っており操作しやすい。
2段式になっているダイヤル(撮影モードと露出補正)は非常に使い勝手が良い。

G7X004
厚みはEOS M2と同程度。
ワンタッチスマホボタンを備えている。

G7X005
広角側でレンズを繰り出したところ。

G7X006
望遠側でレンズを繰り出したところ。

G7X007
本機のチルト液晶は、立てかけることで簡易的に三脚のように使える。

G7X008
以前、歩きながら立ち止まることなく撮影した写真。
手振れ補正の補正具合に驚く。

G7X009
同じく歩きながら撮影した写真。

pros

 1.デザイン

比較的コンパクトなデザインで、メカがぎっしり詰まったような印象を受ける。
重量は304gで、EOS M(レンズなし)より少し重い。
2段のダイヤルも男心をくすぐるし、そのダイヤル部に沿って赤のラインがあり、Lレンズを彷彿とさせる。
全体的にもうまくまとまっており、大変精悍な印象だ。

 2. 素性の良いレンズ

広角側の解放F値は1.8、そしてなんと望遠側の解放F値が2.8と大変小さい。
G9X2だとF2.0-4.9なので、全然違う。
また、G9X2だと広角側は28mmだが、G7Xは24mmである。
このレンズとDIGIC6の映像処理能力、常用ISO~12800、1型センサーも含めて、高感度にはかなり強くなっている。

 3. チルト液晶

これが大変便利で、紹介したギャラリーのように、立てかけて簡易三脚のように機能させることもできる。
ローアングルからの撮影もとてもしやすい。

 4. 手振れ補正能力

ギャラリーの最後に、本機で撮影した写真を2枚紹介しているが、いずれも割と速足で歩きながら片手で撮影したものである。
にもかかわらず、私の目には特にブレは確認できなかった。
昼間遠景とはいえ、大変良好な手振れ補正能力である。

cons

 1. 広角24mmでの周辺歪曲

ある程度歪むことがある。

 2. USB給電非対応

発売時期的に対応・非対応の過渡期の製品なので仕方ないが、他社では対応しているものもあったので、少々残念ではある。
旅行などでは予備バッテリーの携行が必要だ。

まとめなど

総評として、大変完成度の高いカメラであると感じている。
質感やデザインもさることながら、中身もそれに伴った、しっかりしたカメラだ。
ダイヤルのクリック感やボタンの押し心地も、こだわり抜かれたように感じる。
現在はG7X2が出ているが、無印とレンズの明るさは同じなので、予算に限りがあるならば無印で十分であると思う。
筆者は旅行や出張などでどうしても荷物が限られている場合、本機を携行することが多い。
では今回はこの辺で。

Written on August 24, 2018