■Lenovo傘下のZUK Z2 について
カスタムROM前提で購入
筆者は本機を3台、Z2 Proを1台所持している。
この機種の購入の決め手になったのは以下の点だ。
購入価格はZ2に関しては新品1台あたり15000~18000円程度であった。
購入の決め手とインプレッション
1. ハードウェア性能
当時この機種はフラッグシップキラーの代名詞でもあった。
格安で購入できる上、性能もかなり良いのだ。
SoCは当時最新のSnapdragon820を搭載している。
Kryo HPx2、Kryo LPx2のHMP2クラスタ構成だ。
製造プロセスは14nmとなっている。
搭載RAMはLPDDR4 4GB、ストレージは64GB、FHD液晶で、メインとして使っても良いくらいの性能である。
バッテリーも小型筐体に3500mAhが搭載されている。
Antutuスコアは11~12万程度。
2. カスタムROMのテスト機として
なぜかくも複数ZUK Z2を所持しているかというと、カスタムROMのテスト機として利用するからだ。
本機は非常に人気が出た機種で、各種カスタムROMも現在でも豊富にリリースされている。
メイン機の現環境を崩すことなく、実機の上で各種カスタムROMを試すことができる。
余談で筆者は数十のROMを試したが、AEX(AOSP Extended)が一番良いという結論に至った。
最近ではOreoのテストや一風変わったROMを入れたりして楽しんでいる。
3. ZUIによるソフトウェアとハードウェアの融合
ZUIとはZUK系列の機種に搭載されている標準UIだ。
本機には物理ホームボタンが搭載されており、ボタン表面は静電式にもなっている。
指紋認証はもちろん、たとえばボタン上で上から下に指でスッとなぞると、ナビゲーションキーのBackの動作をジェスチャーする。
他にも多種の操作方法があり、ナビゲーションバーを表示させずに全ての操作が可能になる。
一部有名カスタムROMでは、これに完全対応したものも多く存在する。
いまいちと感じた点
1. 筐体のチープさ
サイドフレームに関しては、メタルに塗装されているのだが、背面は非常に傷がつきやすいポリカーボネイトでできている。
サイドはともかく、傷つけたくなければ背面の保護は必須になってくる。
2. ブートローダーアンロックにひと手間かかる
Xiaomiほどではないのだが、ひと手間かかる仕組みになっている。
専用サイトからシリアルナンバーとメールアドレスを入力し、アンロック用の専用ファイルを受け取る方式だ。
アンロック用のファイルは、「unlock_bootloader.img」という名前で、自動返信のメールに添付され、すぐ送られてくる。
(ここで自動返信が送られてこない方がいるので補足をすると、Submitボタンを素早く2回押下すると送られてきやすい。)
また、このファイルはその機体専用で、使いまわしができないようになっている。
まとめと補足
まだメイン機としても十分使える性能を誇っているこの本機。
価格からも、中華スマホ入門機にはオススメしたい。
のだが、現在では2万円を超えることもしばしばで、お得感はそこまでなくなってきているのが残念だ。
補足として、本機は2.5Dカーブガラス採用なので、フラットなガラスフィルムだと、写真のように端が少し浮く。
気にする方は注意してほしい。
最後に、本記事は情報の提供や共有を目的とするものであり、総務省の技適がない端末の日本での使用を推奨するものではないことを記しておく。


