■Bluboo S1(MIXクローン) について


MIXクローンの出来栄えの確認のため購入

筆者は初代Mi MIX、MIX2を所持しているが、この機種の購入の決め手になったのは以下の点だ。
購入にあたり、主にMaze Alpha、Doogee MIX、Umidigi Crystalと比較した。
購入は出始めに国内からで新品18000円程度であった。  

購入の決め手とインプレッション

 1. Type-C対応

他機種がmicroUSBのものが多い中、この機種はType-C(とOTG)に対応していた。

 2. 画面解像度

他機種がHD解像度のものが多い中、この機種はフルHDであった。

 3. バランスの取れたハードウェア性能

SoCは台湾MediaTek社のHelio P25(MT6757CD)を搭載している。
Cortex A53x8の8コア構成だ。
製造プロセスは16nmとなっている。
ただしMT6757の無印、CH版に比べ、CD版は最大クロックが少し控えめになっており、実質性能はHelio P20とさほど変わらない。
搭載RAMは4GB、ストレージは64GB、バッテリーは3500mAhと、SoC性能も含め通常使用には全く困らない。
公称では日本製のパーツも数多く採用している。
Antutuスコアは6万弱であったがGeekBenchのMultiCoreは3000程度と健闘している。

  

いまいちと感じた点

 1. ソフトウェア

この機種に関しては、全くもってこの一言に尽きる。
本当に最悪の一言で、XDAでもデフォルトでシステム領域からマルウェアが検出されたとの報告が複数あった。
自分の個体からも同じように検出され、NoRootFirewallで挙動を探ってみると、中国ドメインのAWSやサーバと頻繁に通信をしているようだ。
Root権限を取得し、Titanium Backupから凍結してもすぐに凍結解除され、Grrenifyで休眠させたり、起動パスを切っても、ゾンビのように起動してくる。
これでは怖くて個人情報を入れることはおろか、Googleアカウントでログインすらできない。
しかし2017/11現在では完全にDebroaterすることができ、クリーンな状態で公式ROMを利用できているため、後日その手順を記載するつもりである。

 2. Type-C端子の奥深さ

この機種はおかしい。
Type-Cコネクタが、純正品でないとほぼ使えないのだ。
通常のType-Cケーブルだと、Bluboo S1の端子が奥深すぎて認識せず、通信も充電もできないことがほとんどだ。
純正品のケーブルの「柄」は通常品に比べ長くなっている。

 3. ベゼルレス感

あんまりない・・・。
しかし、通常の機種と比べると一目瞭然でベゼルレスだ。

 4. Fingerprintが・・・

なんと、Doogee MIXの文字が。
Blubooという会社は、単にDoogee MIXのROMをPORTしたという可能性もある。
Bluboos1Fingerprint
  

まとめと補足

お遊び機種としては良いかも。
久しぶりにTWRPではなくCWMを焼いたりして、ある意味楽しませてくれた端末でもある。
ガラスフィルムとTPUケースが、純正品として同梱されていたことは有難かったと補足しておく。
教訓:あまり情報のないメーカーのスマホは出始めに買うとドツボにはまる。

最後に、本記事は情報の提供や共有を目的とするものであり、総務省の技適がない端末の日本での使用を推奨するものではないことを記しておく。

Written on November 9, 2017