■Xiaomi Mi MIX初代 6GB+256GB について


基本スペックに関しては各所で説明が数多あるので割愛する。
実際に手にして感じたことと、後継機種のMIX2との比較を中心に書いていく。

  

値ごろ感から購入

筆者所有の本機はMIX2発表後に、中古流通品ではあるが、付属品すべてと画面保護フィルム・社外TPUケース付きで56000円程度で購入した。
MIX2の発表もあってか、多少値段がこなれてきていたのが購入の決め手だ。
発売当初は12万円を超えていた。
BLU済なのも決め手の一つである。
Xiaomiの端末は、同一Miアカウントだと30日に1台しかBLUすることができないためだ。

  

良い点とインプレッション

 1. ベゼルレス感

後継のMIX2はベゼルレス感があまり感じない、という記事を先日執筆したが、本機はベゼルレス感を非常によく感じる。
特にカメラ起動時などに顕著で、ファインダー(ディスプレイ)を通して見ると、スマホと背景が一体化していると言わんばかりのベゼルレス感だ、というのは少し言い過ぎかもしれない。
しかし、それほどまでにベゼルは薄く感じる。

 2. フルセラミックの高級感

掲題の本機は最上位モデルであり、フルセラミックユニボディとなっている。
非常に高級感があるのだが、セラミックは陶器の一種ゆえ、取り扱いには注意が必要だ。
セラミック包丁もそうなのだが、衝撃や圧力によって割れたり欠けたりすることがあるためだ。
ケース(特にTPU系統のもの)の装着をおすすめする。

 3. サイズ感

本機は液晶サイズが6.4インチであり、5.99インチのMIX2より面積が大きい。
そのため、本体の筐体サイズも比較的大きいのだが、画面占有比率が91%以上ということもあり、比較的コンパクトにはなっている。
しかし、片手での操作となると難しいレベルにある。
MIX2と比すと、ディスプレイの大きさを生かし、より迫力のあるゲームや映像を体感できる。

 4. ハードウェア

SoCはSnapdragon 821を搭載している。
Kryo HPx2とKryox2の4コア、2クラスタ構成で、Snapdragon820のマイナーチェンジにあたる。
製造プロセスは14nmで、Snapdragon820よりおおよそ10%ほど性能が向上している。
Antutuスコアは14万弱であった。
MIX2の記事でストレージUXのスコアに言及したが、本機は「デュアルレーン」ではないと思われる。
しかし、重めのゲームなどをする場合でも、十分すぎるほどに動作するスペックだ。
バッテリー容量に関しても、MIX2と比して1000mAh以上大きい4400mAhを搭載しており、良いポイントと言える。
カメラも単純な画素数に限っては、MIX2より優れている。
他にも例外的な使い方として、dpiを弄ってタブレットモードの表示にできたりもする。そちらは保証外の使い方なので、自己責任でお願いしたい。
     

いまいちと感じた点

 1. 対応バンド

MIX2と比較すると劣ってしまう点である。
一般的な中国の全通網+αにとどまっている。

 2. ソフトウェア

筆者所有のXiaomi製端末は、Global Developer 公式ROMに関してはすべてMIUI9にアップデートされているのだが、本機は執筆現在MIUI8のものまでしか公開されておらず、ネイティブで日本語に対応していない。
2017/11中旬までにMIUI9のGlobal 公式ROMがローンチされるという公式情報があるので期待したい。

 3. サイズ感

これは良い点にも挙げたのだが、やはり大型ディスプレイによる本体の大きさが仇となっている。
特に狭いスペースでのスマホの取り回しでは、一般的な5.2インチクラスの端末(例えばMi5など)に比べ、苦労することがある。

  

まとめ

MIX初代は、3辺ベゼルレスのトレンドを創り出し、グローバルな視点でも市場をリードした偉大な端末である。
その証拠に、雨後の筍のように出た多くのMIXクローン機種が存在する。
また後日、筆者が所有しているMIXクローンの紹介をするつもりである。

最後に、本記事は情報の提供や共有を目的とするものであり、総務省の技適がない端末の日本での使用を推奨するものではないことを記しておく。

Written on November 8, 2017